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練習メニュー  〜あなたが監督になったら考えること〜

   
   

楽しく練習するために注意したこと。

 
子供の練習を楽しくするためには次のことに注意しました。
@練習に遊びの要素を盛り込むこと。
Aひとつの練習メニューは15分以内とすること。
B待機時間を減らす。
今回はこの3つの点について記述します。
練習に遊びの要素を盛り込むこと。
練習にはその練習により期待される効果、目的があります。その練習をすることで強化する対象は何かを考えます。強化したい部分を単純に練習するのではなく、どうすれば遊びの要素を取り入れて楽しく強化できるかを考えました。
どんな練習も楽しく行えば、自然に前向きに子供達が練習すると考えたからです。何事もいやいややるのと気持ちが入ってやるのでは大違いですからね。

ここではボールを正確に強く打つことができない場合にどのように強化するかを例にあげます。
○一般的には
正確に強く打つためにシュート練習やパス練習を行う際にそれを意識するようにアドバイスします。
また、打ち方を個々人に指導したりするでしょう。
○私の場合
次のようなミニゲームを行ってみました。
  @コートのセンターラインにパイロンなどでタワーを作る。
  Aコートの両端に5名づつ並ぶ。
  Bみんなでボールを打ちそのタワーを崩すまでの時間を競争する。
いうなればホッケー版の「玉入れ」です。
こんな単純なミニゲームでも、
早くタワーを倒すためには正確にタワーを狙い、強いボールを当てなければなりません。
また手数を増やす必要もあるでしょう。
それは子供達が自然に自分なりに工夫し獲得していきます。
子供達は夢中でミニゲームを行い、気づいたころには正確で強いボールが打てるようになっています。
つまり自然と監督の期待することを練習に取り入れたことになります。

監督は盛り上げ役を買ってでます。
タワー崩壊までのタイムを計ったりして1回目からだんだん短くなってきていることをアピール。目標値を設定してそれを意識させます(例えば60秒を切れるか〜?なんて感じで)。どのようにすればもっと早く倒せるかを自分達で考えさせます。
これってホッケーへの取り組みの縮図ではないでしょうか?
試合に負けて、課題を整理、目標を設定して、練習をし、次の試合に臨む。同じサイクルですね。
自然と問題解決の練習にもなったりします。

ポイント1:どのようにして練習に主体性を持って参加させるか?
ひとつの練習メニューは15分以内とすること。
子供達の集中力は持続しません。
例え楽しく遊びを取り入れた練習でも15分以上、同じ練習を続けるのはNGです。
15分をひとこまと考え、練習メニューを変えていきました。
一回の練習で満足な結果が出ない場合、30分に延長するのではなく、何週にも分けて行うようにしました。
また、基礎練習など遊びの要素を含められない練習は、遊びの要素の高い練習とちりばめることで練習のメリハリをつけるように心がけました、
子供達のハマリ具合にも意識を配りました。
集中力が切れている場合は途中でその練習を打ち切り休憩を入れたりします。
つまりは集中力をもった練習をすることが大切です。
適当に手を抜いた練習では身になりませんからね。

ポイント2:どのようにして集中力を持った練習ができるか?
待機時間を減らす。
練習時間は限られています。(私達は週に2時間でした)
この限られた時間をどれだけ有効に使うかは、待機時間を減らすことがひとつのカギを握っています。
ここで言う「待機時間」とはなんでしょうか?

例えばシュート練習を行う場合、一般的には順番待ちの列を作り、先頭の子供から順番にシュートをしてボールを回収し、列の後ろに並びます。この並んでいる時間が「待機時間」です。
この時間はただ並んでいるだけで練習はしていません。
それどころか、待機時間が長くなるとおしゃべりや悪ふざけに興じる時間が長くなり練習への参加意識が薄れてしまいます。
そこで列に並んでいるのは5人以下になるように心がけました。
部員が10人以上いる場合はどうするか?
シュート練習は2つのゴールを使用しました。

@ゴール1では私の設定したシュート練習を行い、
Aシュート後はそのままボールをドリブルしてゴール2に移動。
Bゴール2ではキーパーと1対1の状況でのシュートをする。
(ここには別のコーチを立ててアドバイスしてもらうのがベストですが、そのコーチがいなくても自分達で工夫するようになります)
Cそれを終えてボールを持って列に並ぶ。

このようにすると待機時間が短くなりボールを触っている時間が長くなります。

ポイント3:どのようにしてボールに触れている時間を増やせるか?
次回予告 練習メニューの考察
   練習メニューの分類と組み立て方について書いていきます。
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  2010/07/04