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練習メニュー  〜あなたが監督になったら考えること〜

   
   

「試合と練習の関係」その1(試合当日編)

 
ある程度練習を積み試合に参加すると、チームを強くするためのツールとして試合を利用し、練習に反映して行きます。その活用方法についてこれから3回に渡って書いて行きます。

  1回目:試合当日編
  2回目:反省会
  3回目:反省会の工夫

今回は「試合当日編」です。
試合当日の流れを追ってどんなことに注意したか整理します。
試合会場への移動時間
試合会場へ移動するクルマの中では、試合への気持ちを作ることに気をつけしました。
今日の大会の位置づけ(県大会や全国大会につながる試合や、オープン大会など)や、チームとしての目標を話し合います。個人の課題でクリアしておきたいところなどもチェックします。
前回負けてしまった強豪チームのチェックと戦略を話し合います。

気持ちを作るためにスポコンの映画を見せたりしたこともありました。
下手な監督の指導よりもよっぽど効果があると思われます。
そのせいか知りませんが、スポコンの映画を見せたときの大会ではみごと優勝しました。
(忘れもしません。私達が初めて大きな大会で優勝した千葉県大会でした)
その時見たのは「スマイル」という映画で、ちょっといまいちなアイスホッケーチームが監督を中心に気持ちをひとつにして戦うというもので、とても分かりやすい映画でした。
「ホッケー(アイスですが...)」、「いまいちな監督と子供チーム」、「優勝をめざす」という共通点があり感情移入しやすいです。
一度レンタルしてみてはどうでしょうか?おすすめです。

メンタルな部分以外に気をつけたのは食事です。朝食抜きの子もいるので朝の試合前のおやつとしてバナナを食べさせました。試合で爆発するためにはエネルギーが必要ですから。
試合直前
私は「試合は発表会」だと思っていました。
それまでの練習の成果を発表する場です。

よく試合中に熱く指導される監督さんも見受けられますが私はあまり熱くなりませんでした。
というのも試合当日に何を言っても駄目だと思っていたからです。
練習でやってないこと、やれていないことを試合に求めてはいけません。
あくまでも指導するのは練習の場で、試合はリラックスさせることに集中しました。

試合に慣れていないうちは子供達は結構緊張していました。大きな大会ならなおさらです。
緊張した状態では本来の力を発揮できません。
そこでリラックスさせるために「おやじギャグ」を言ったりしましたが、一番効果があるのは一人ひとりに声をかけてあげることです。

言うのは決まって「お前がチームのかなめだよ」です。

全員に言っていることは子供も分かっていますが、実はこれが私の本心でもあります。6人で行うホッケーは全員が一丸となって戦わないとチーム力が落ちます。それには「誰かががんばればいい」という考えではだめだからです。各自がチームのかなめとなって戦って初めてチームが成り立ちます。そんな気持ちをやんわりと伝えてあげました。

そして男の子に声をかけるときにはハグしながら言います。
注意力が散漫な子供は何を言っても聞き流します。捕まえてハグし、ほかの情報を遮断して伝えてあげます。
試合後のミーティング
試合の緊張から解き放たれた安堵のときです。
ひとりひとりに試合の感想を一言づつ話してもらいます。
できたこと、できなかったこと、うれしかったこと、くやしかったこと。なんでもいいので試合を振り返ります。
私はその子供の言葉をもらって続きを付け加える程度でした。
これには私も「手探り監督」なのではっきりと指導できないという実情もあったんですがね。

ただ試合をやって勝った、負けたで終わらせるのではなく、次の試合にどう活かせるかに気をつけました。

次の試合に向けての修正点や対戦相手の情報を伝えることもあります。
ほかのコーチが見てきてくれた対戦相手の戦い方、マークすべきプレイヤを伝えることもありました。
が、大きなフォーメーションの変更は混乱を招くので、あくまでも意識に置くレベルです。
次回予告 「試合と練習の関係 その2:反省会」について
  試合はチームのチェックの場です。良いところ悪いところが現れています。
良いところはより伸ばす工夫を、悪いところは課題として整理をして次の大会までに修正をします。
監督の仕事はそれを見極めて指導に活かすところです。
次の回では、どうやって課題を見つけ出すか、監督が思っていることをどのようにしたら子供達に伝えられるかについて、試合の翌週に行っていた「反省会」を通して書いて行きます。


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  2010/10/24