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表題を見るとプレイヤの性格と思われてしまうかもしれませんが、そうではありません。
これは監督がポジション毎にプレイヤに対する評価の陥りがちな点を意味しています。
子供達と練習を重ねてくると気になるのが試合の結果です。
勝った、負けたで一喜一憂。
歯が立たなかった相手に引き分けた。など自分達の力の具合を見て取る試金石です。
そんな中で悩ませていたのが個人の評価です。
というのも、
オフェンスは点を取るのが仕事。
ディフェンスは点を防ぐのが仕事。
というまったく異なる仕事を担っていることです。
これを言い換えると...
オフェンスは成功したときに得点として記録に残り、
ディフェンスは失敗したときに失点として記録に残るということ。
では逆はどうでしょう?
オフェンスの失敗は点を取ることができなかったというだけで記録には残りません。
ディフェンスの成功は0点に抑えたというだけでこちらも記録にわかりにくいです。
どちらも
相手が強かった。
相手が弱かった。
で片付けられてしまうかもしれません。
ここに子供達を評価する上での難しさがあります。
そこで私は子供達に目標として「2点」という点数を伝えていました。
オフェンスは2点以上とらなければ仕事をしていない。
ディフェンスは2点以下に抑えれば仕事をしている。と。
こうすることでひとつの基準が生まれます。
仮に1−0で勝ってもオフェンスは責任を十分に果たしていないことになります。
仮に0−1で負けてもディフェンスは責任を果たしたことになります。
こうすることでディフェンスに「絶対に0点に抑えなければ」というプレッシャーから開放され「2点までは大丈夫」というゆとりが生まれます。
また、監督には相手のチームとの力の差を正当に評価してあげる目が必要でしょう。
自分のチームと相手のチームの力の差を冷静に判断し、結果を分析する。
私は子供を評価する際は、監督としての自分が評価されていることを常に意識していました。
なぜなら、そこに監督の意思が見て取れるからです。
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