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練習メニュー  〜あなたが監督になったら考えること〜

   
   

「試合と練習の関係」その3(反省会の工夫編)

 
ある程度練習を積み試合に参加すると、チームを強くするためのツールとして試合を利用し、練習に反映して行きます。その活用方法について3回に渡って書いています。

  1回目:試合当日編
  2回目:反省会
  3回目:反省会の工夫

今回は3回目「反省会の工夫編」です。
試合の翌週の日曜日に行っていた「ビデオ反省会」を飽きさせない工夫です。
○○パーティ
監督の意思を明確に伝えるためのアイテムである「ビデオ反省会」。これも回を重ねて行くとマンネリ化してしまいます。参加へのモチベーションも下がってきてしまいます。
そこで毎回お昼ごはんを一緒に食べるパーティと称していました。
子供が好きそうなメニューを考え、毎回変えて行いました。
「ビデオ反省会」という言葉も試合に関する反省を促しているようなので「○○パーティ」としました。○○にはメニュー名を冠します。
「焼きそばパーティ」が最初でした。
パーティの目的
子供達を飽きさせずに積極的に「ビデオ反省会」に参加させる以外にも目的がありました。

@チーム内の交流
チーム立ち上げ当初は子供達の間の交流も薄く、自然にもとの友達同士で固まる状態でした。特に男女間の交流は希薄で、名前で呼び合うことすらありませんでした。
チームプレーが大切なホッケーでは、大きな問題であると考えていました。
週2時間の練習を体育館でこなすだけでは交流が深まるのに時間がかかります。そこで体育館以外での交流の場を作る必要がありました。その場に「ビデオ反省会」を活用したのです。
お昼ごはんを作り、食べ、片付けるまでを一緒に行うことでお互いの交流を図ることを目的としました。

A子供の性格の把握
当時の「手探り監督」は子供達一人ひとりの性格が把握できていませんでした。
ホッケー以外の活動を一緒にすることで子供達の性格や考え方、特徴などを掴むことに心がけました。
体育館ではどうしてもプレーを優先して評価してしまいますが、子供を把握する上でホッケーはひとつの指標でしかありません。
勉強ができる子、協調性のある子、リーダーシップのある子、ムードメーカーと各自が持っている良さはさまざまです。それぞれの長所や性格を知ることで、その子にあった指導につながります。

B監督を知ってもらう
普通の子供にとって身近な大人は親と先生(学校や塾、習い事)です。
それ以外の大人として新たに「手探り監督」が加わります。
この大人とはどんな関係を築けるのか、これは私と子供達との「手探り」です。
私はありのままの私を見てもらうことを第一に考えました。決して一方的に教える関係ではなく一緒に作り上げるスタンスを理解してもらいました。
おそらく子供には頼りなく映ったことでしょう。なぜなら監督としての実績もないし、プレーが優れているわけでもない、確固たる戦術もない。他の大人たちのように明確に導いてくれるわけでも無く、自転車操業なんですから。
そんな私の唯一のよりどころは信頼関係です。一緒にやっていれば楽しい。何か変わるかもしれないという期待を抱かせ、ついてきてもらえるだけの関係を維持することです。
パーティの内容
パーティは次の要領で行っていました。

○ルール
参加費 一人500円
どんなメニューでもワンコインで行うことを心がけました。
収支はジュースやお菓子で調整しました。メインが高価だとジュースやサイドを抑えるなどして、持ち越しや持ち出しは行わない方針としました。
スタンス 私やカミさんが一方的にサービスを提供するのではなく、お互い様であることを理解してもらい、私達の負担にならないように子供達には掃除まで行うようにしていました。その意味からも参加費を集めました。
会場 私の自宅に招きました。
会場を他で借りるとそれだけで足がでてしまいます。
自宅に入りきるだけのメンバーしかいなかったからこそ、出来たことだと思います。
調達 メニューを決めるとどこで調達するかを探し回りました。
一番お世話になったのは近くの「業務スーパー河内屋」です。
それと同じクラブメンバーにBIG−Aからカンパをいただいたこともあります。ご協力ありがとうございました。
給仕 食事はもちろんですが調理や片付けも全員で行いました。
いつも同じ子が同じ作業を担当しがちなので意識的に振り分けました。
指示をすると案外男の子も洗い物を手伝ってくれました。もっとも指示をしなければゲームに夢中でしたが...
家族の負担 子供と私だけでは回らない準備がありますので、そこはカミさんにフォローしてもらいました。
(というよりも大部分をカミさんが行い、見えるところを私達がやっていたというのが正しいかも?)
カミさんに感謝!です。

○メニュー
焼きそば 忘れもしません。最初のメニューです。
その日の進行も手探りで行いました。子供達はどれだけ来てくれるのだろう?どれだけ用意をすればいいかさっぱりでした。(ホッケーと同じさっぱりです)
結局、途中で麺が足りなくなり買出しするなどドタバタでした。
ラーメン 子供に一番人気のメニューでした。
チャーシューを腹いっぱい食べさせたかったので前日にチャーシューを2kg焼きました。チャーシューは自分で焼かないとコスト高です。おかげでその後も何度も焼くことになりました。
ハンバーガー ハンバーグを焼いて食パン2枚にはさんでのハンバーガーです。
手探り監督推薦のパイナップルをはさんだのですが不評でした。
ピザ 一般の冷凍ピザに自分達でトッピングを追加しました。
チーズ、コーン、ソーセージなどをトッピング。
サイドメニューはポテトフライ。後に「困ったらポテトフライ」という名言を生んだサイドメニューの王様です。
餃子 各自で餃子を包みながら焼いて食べました。
家でのお手伝いの成果が垣間見えます。
変な形でもみんなで笑いながら食べられるのでパーティ性はピカイチです。
カレー みんな大好きカレーでしたが辛さが難しいです。辛さの好みが別れます。甘口で作り辛口が好きな子はガラムマサラをふりかけ調整しました。
作る過程が共同作業にしやすいので本来の目的を果たすにはうってつけです。
そうめん流し 夏の会では雨どい180cmを3つ買い、ガレージにそうめん路を作りました。
最初はそうめんだけを流していましたが、そのうちミニトマトやソーセージが流れ、最後は全身水浸しになりながらの水遊びとなっていました。
チョコレートフォンデュ 板チョコを溶かしミルクで延ばしたものをどんぶりに容易し、フルーツやマシュマロを刺して食べました。
女の子には人気があり残ったチョコレートを飲み干す子供も。
パーティの効果
パーティの効果は目的を達成するに十分の成果がありました。
お互いの理解も深まり、チームに一体感がうまれ、コミュニケーションも円滑に行われるようになりました。試合後のミーティングでも活発に意見を言い合えるようになりました。

それどころか次第に「試合とパーティはセット」として考え、パーティを楽しみに待つようになりました。それはまるでパーティのために試合をやってるかのようでした。
子供達の受けがあまりにもいいので、試合中に発破をかけるときに「優勝したらお泊り会だよ」というと異様に盛り上がりました。
子供達との約束はやぶれません。大きい大会で優勝したときはお泊り会をしました。
親御さんには報告できませんが夜遅くまでゲームをしたり、カラオケしたりしました(もちろん自宅でです)。中には一睡もしないで遊んでた子も。私はといえば「ありのままの自分を見せる」べく酒飲んで早々とダウンしてました。朝目覚めると顔にいたずら書きされていたのが楽しい思い出です。

そんな一緒の時間を共有することでお互いの距離が近くなり一体感がより強くなっていきました。
次回予告 「練習メニュー」について
  試合と練習の関係についてこの3回で書いて行きました。チームを作る。まとめる過程についても書いてきましたが、次からはいよいよ実践してきた練習メニューについて書いて行きたいと思います。

次回までお楽しみに。

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  2011/01/22